【どう行く?】栂池自然園 栂池マウンテンリゾート

栂池自然園は北アルプスの中部山岳国立公園の高原に位置し、豪雪地帯独特の広大な高原として、その魅力的な風景を見る事ができる素晴らしい観光地です。
開園期間は6月中旬~10月下旬にかけて、1年の大半は雪に覆われてしまう為、開園期間は短く初夏から秋にかけてのわずか4カ月程度となっています。
自然園は広大で、園内を周回できる遊歩道や木道が整備されており、小さな子供や年配の方まで楽しむことができます。
園内には複数の湿原や池が点在しており、様々な貴重な高山植物も自生しています。遊歩道の一番奥に位置する展望湿原からは白馬連峰の山々が目の前に、大迫力の景色を眺めることができます。ここに来たら是非この景色を目指してトレッキングしてみたいほどの絶景です。

今回は栂池自然園へのアクセス方法/費用について調べてみようと思います。

栂池自然園 栂池マウンテンリゾートについて

栂池自然園は長野県北安曇郡小谷村千国の栂池高原に位置し、中部山岳国立公園を構成する公園の一つです。この公園を起点として天狗原、白馬乗鞍岳、白馬大池、小蓮華山など登山客のベースポイントとなる場所としても有名で、麓には栂池マウンテンリゾートスキー場が広がっています。

所在地

〒399-9422 長野県北安曇郡小谷村千国乙12840
最寄り駅は白馬大池駅です。
小さな駅ですので、バスやタクシーでの移動を考える場合は、白馬駅を利用する方が便利です。

標高差はどのくらい

栂池自然園     1,900m
麓のゴンドラ乗り場  800m
標高差       1,100m
栂池マウンテンリゾートは白馬周辺に広がるスキー場の中でも北よりに位置し、冬は有数の豪雪地帯になる地域です。麓の標高も高めで栂池自然園の標高は2000mに近い高地になります。自然園の中でもビジターセンターから展望湿原までは登りの遊歩道が続きます。
夏でも涼しく、天候も変わりやすいので気温差に耐えられる服装の準備をお勧めします。

栂池自然園へ行くには

最初に栂池マウンテンリゾートゴンドラ麓駅からゴンドラでスキー場最上部に向かいます。所要時間は20分程度でスキー場上部に到着し、更にロープウェイを乗り継いで栂池自然園に到着します。
ゴンドラとロープウェイの乗り継ぎは数分徒歩で移動します。また、ロープウェイ終着駅から栂池自然園までも15分ほど山道を登ります。

栂池ゴンドラ 運行時間 
8:00~16:10(上り最終)  

ロープウェイ 運行時間
8:30~16:40(下り最終)

季節や曜日によって運行時間が早まる期間もあります。
詳しくは栂池マウンテンリゾートのHPで確認お願いします。

アクセス方法 栂池マウンテンリゾートまで

公共交通機関

JR松本駅または長野駅
ここでは公共交通機関の案内として松本市のJR松本駅または長野市の長野駅を起点として考えてみます。
首都圏からでしたら”特急あずさ”で松本駅へ、または新幹線で長野駅経由となります。
大阪・名古屋方面からでしたら”特急しなの”で松本駅になるかと思います。”特急あずさ”や”特急しなの”又は飛行機(松本空港)であれば、JR松本駅が中継点になりますので、この駅を起点としたアクセス、また長野駅を起点としたルートを紹介してみます。

経路としては、JR松本駅を起点の場合はJR松本駅→JR白馬駅→白馬栂池マウンテンリゾートを、JR長野駅を起点とした場合はJR長野駅→白馬栂池マウンテンリゾートを想定しています。
JR白馬駅からはスキー場を巡回する無料シャトルバスも運行されています。

電車の時刻表

まずは実際の電車の時刻表をもとに”松本駅→白馬駅”を調べてみます。
大糸線はとても運行本数が少ないので、松本駅→信濃大町駅間と信濃大町駅→白馬駅間の2区間に分けて考えたほうが良さそうです。
松本駅から乗車した場合、信濃大町駅でその先に進む次の電車を必ず待つことを想定しています。その為松本駅からの乗車時刻によっては、乗り継ぎまで待ち時間が長くなる場合があります。
特急を使うか、各駅停車で行くか、プランに合わせた時刻を選ぶことをお勧めします。

<往路紹介>

松本駅発 → 信濃大町駅 → 白馬駅着
05:56発 → 07;02着 07:21発 → 08:01着 各駅停車
06:28発 → 07;39着 10:26発 → 10:55着 特急あずさ 土日祝のみ
07:15発 → 08:13着 10:26発 → 10:55着 特急あずさ 土日祝のみ
07:48発 → 08:52着 10:26発 → 10:55着 特急あずさ 土日祝のみ
09:20発 → 10:18着 10:43発 → 11:22着 各駅停車
09:48発 → 10:25着 10:26発 → 10:55着 特急あずさ 土日祝のみ
10:09発 → 11:10着 11:17発 → 11:42着 特急あずさ5号
10:41発 → 11:16着 11:17発 → 11:42着 特急あずさ5号
10:50発 → 11:28着 11:29発 → 11:57着 特急しなの 運行日少なく要確認
11:20発 → 12:19着 12:21発 → 13:00着 各駅停車
11:43発 → 13:00着 13:10発 → 13:42着 運行日少なく要確認
12:20発 → 13:28着 15:09発 → 15:50着 各駅停車
13:19発 → 14:18着 15:09発 → 15:50着 各駅停車
14:09発 → 15:05着 15:09発 → 15:50着 各駅停車
15:24発 → 16:21着 16:36発 → 17:15着
 各駅停車

白馬駅から白馬栂池マウンテンリゾートまで
シャトルバス 2024年6月1日(土)〜 2024年11月17日(月祝)
白馬駅から栂池ゴンドラに向かうシャトルバスは午前中のみ3本です。
白馬駅発 → 栂池ゴンドラ着
08:30発 → 08:58着
10:00発 → 10:30着
11:55発 → 12:22着

<復路紹介>

栂池ゴンドラから白馬駅に向かうシャトルバスは午後のみ3本です。
栂池ゴンドラ発 → 白馬駅着
12:45発 → 13:27着
14:05発 → 14:45着
15:30発 → 16:08着

以下は復路の白馬駅から松本駅までの時刻表です。
白馬駅からの本数は少ないですが、信濃大町駅からは比較的乗り継ぎに困ることなく特急を使うか、各駅停車を利用するかを選べます。

白馬駅発 → 信濃大町駅 → 松本駅着
06:10発 → 06:46着 06:48発 → 07:47着 各駅停車
06:57発 → 07:37着 0:746発 → 08:45着 各駅停車
07:43発 → 08:22着 08:26発 → 09:19着 各駅停車
10:23発 → 11:00着 11:30発 → 12:34着 各駅停車
12:22発 → 12:59着 13:01発 → 14:00着 各駅停車
13:10発 → 13:42着 13:52発 → 14:44着 特急あずさ 土日祝日のみ
14:49発 → 15:21着 15:22発 → 15:59着 特急しなの 運行日少なく要確認
15:16発 → 15:42着 15:43発 → 16:20着 特急あずさ 土日祝日のみ
15:35発 → 16:15着 16:22発 → 17:13着 リゾービューふるさと 運行日要確認 
15:51発 → 16:27着 16:34発 → 17:31着 各駅停車
16:37発 → 17:13着 17:16発 → 18:10着 各駅停車
18:25発 → 19:02着 19:11発 → 20:07着 各駅停車

公共交通機関を利用しての栂池マウンテンリゾートへのアクセスでは、電車で白馬駅を下車し、八方尾根スキー場、岩岳スキー場と周辺ホテルを結ぶシャトルバスを利用するのが一番良いと思います。
無料シャトルバスを利用する場合は、栂池ゴンドラを利用する事が条件となっていますので事前に確認が必要です。

バスの時刻表

公共交通機関としてバスで移動する場合を調べてみます。
バスで栂池マウンテンリゾートにアクセスする場合は、長野駅と新宿を起点とします。
長野駅までは新幹線で、そこからの特急バスで向かう場合の時刻と、バスタ新宿からの目的地までの高速直行バスの時刻を調べてみます。
長野駅からは往路復路ともに4便づつ、バスタ新宿からの往復には1便づつが運行されているようです。

特急バス 長野~白馬線 2024年4月1日(月)~2024年11月30日(土)
長野駅東口 → 栂池高原
08:20発 → 09:57着
09:50発 → 11:37着
11:00発 → 12:37着 
14:00発 → 15:37着
 

栂池高原 → 長野駅東口
10:46発 → 12:25着
14:21発 → 16:10着
15:26発 → 17:05着
17:21発 → 19:00着


高速バス バスタ新宿~白馬線 2024年4月1日~12月6日
バスタ新宿 → 栂池高原
23:05発 → 06:04着


栂池高原 → バスタ新宿
17:00発 → 22:33着

長野駅からの往復では、こちらの特急バスを利用するのが便利です。
首都圏からの方や北陸方面からは新幹線で長野駅へ、長野駅から直行便が4便運行されているので不便のない程度で利用できそうです。
バスタ新宿からの高速直行バスは乗換もなく便利ですが、時間帯は夜行バスの時間帯になっています。
体力面に自信のある方は、夜行バスで朝到着する便がコスパが良いです。

自家用車

中央自動車道から長野自動車道経由

松本ICより
松本ICからの自家用車でのアクセスを調べてみます。
東京/大阪・名古屋方面からのアクセスとして、中央自動車道から長野自動車道を経由した場合を想定してみます。

東京/大阪・名古屋方面のいずれも中央自動車道で長野県にアクセスすることになります。
岡谷JCにて長野自動車道に路線を変更し、4つ目のICが松本ICです。
このICで降りる事は想定していませんが、ここを起点と捉えて安曇野ICで高速を降り、ここから一般道で栂池マウンテンリゾートへ向かいます。
道中は流れの良い道路が続きますのでドライブにも快適です。到着までの所要時間と距離を見てみます。
時間 : 1時間17分
距離 : 67.4km


電車で特急あずさを利用してもシャトルバスの乗り継ぎなどを考えると、時間的には自家用車の方が早いです。

上信越自動車道経由

更埴ICより
東京/北関東・新潟方面からのアクセスを想定して、上信越自動車道を経由し、更埴JC近くの更埴ICから栂池マウンテンリゾートまでの距離と時間を調べてみます。
長野ICでも良いですが、今回はその南に位置する更埴IC(この付近に更埴JCがあるのでここにしました)を起点として検証してみることにします。
上信越自動車道更埴JCからすぐの更埴ICで高速を降り、山間部を超えて白馬方面に向かいます。山間部とは言っても、道路は長野オリンピックでしっかり整備され、バスも通るルートですので山道とは異なり、こちらも問題なく通行できるルートです。
到着までの所要時間と距離は以下の通りです。

時間 : 1時間14分
距離 : 54.9km

時間的には松本ICからとさほど大きな違いはなさそうです。
その為、東京方面からアクセスする場合は、松本ICと更埴ICの近い方へまずは進路をとるのが良さそうです。

アクセス費用

公共交通機関

栂池マウンテンリゾートまでは公共交通機関を使って様々なアクセス方法がありますので、利用交通機関別にかかる費用を調べてみます。

電車運賃

JR松本駅より
松本駅を起点として電車を利用した場合の運賃を調べてみます。

本駅 → 白馬駅
特急あずさ利用
大人 片道  1,170円+1,020円(指定席) 2,190円

 
各駅停車利用
大人 片道  1,170円

白馬駅 → 栂池ゴンドラ
シャトルバス 大人 無料
(栂池ゴンドラを利用する場合)

次に以下に新宿/名古屋駅から松本駅までの所要時間と運賃をまとめてみます。
新宿駅から特急あずさ  2時間35分 6,620円
名古屋駅から特急しなの 2時間03分 5,610円

バス運賃

今度は高速バスを利用して松本駅まで向かう(松本駅からは電車に降り変え)場合の運賃について調べてみます。
バスタ新宿~松本駅    3時間18分 4,300円(土日祝)
名鉄バスセンター~松本駅 3時間33分 4,400円(土日祝)

次に長野駅からの直行バスとバスタ新宿からの完全直行バスの運賃です。
特急バス
長野駅東口~栂池高原   2,700円

高速バス(直行便)
バスタ新宿~栂池高原    4,300円~7,000円(決済方法・曜日により変動)

どの方面からアクセスするかで様々なルートがあります。
一番コスパが良さそうなのは、直行バスを利用する方法です。
またコスパを優先する場合、特急/新幹線で起点駅(松本駅/長野駅)に向かうより、起点駅までは高速バスを利用する方法が安く移動できそうです。ただし、バス→電車は乗換で歩行移動が面倒です。
移動時間帯によっても手段は変わりますので、プランにあった方法を検討しましょう。

自家用車

中央自動車道から長野自動車道経由

次に自家用車での移動費用ですが、ここでも松本ICを起点として調べてみます。
松本ICより
松本IC  → 安曇野IC
普通車一般  360円 250円(休日割引)

松本ICより目的地まで走行距離(67km)としてガソリン代も試算してみます。
ガソリン単価165円仮定(2024/9時点)燃費15km/L として算出してみると737円になります。よって高速代にガソリン代を足すと1,097円となりました。

因みに公共交通機関と同様に、以下に新宿/名古屋から松本ICまでの所要時間と高速料金をまとめてみます。
高速で
新宿出入口 2時間40分 222km 4,610円(ETC休日割引有)
名古屋IC  2時間20分 203km 3.580円(ETC休日割引有)

ガソリン代を上記計算式で試算してみると
新宿出入口 222km 4,610円(高速代)+ 2,442円(ガソリン代)= 7,052円
名古屋IC 203km 3.580円(高速代)+ 2,233円(ガソリン代)= 5,813円

こちらも松本からのアクセスでは自家用車の方がコスパ的に優位であることがわかりました。
一方で遠方の都市圏からのアクセスでは、単独で移動する場合を検討すると、先程と同様に自家用車よりもバスを利用した公共交通機関の方が良さそうです。

上信越自動車道経由

今度は練馬ICから上信越自動車道経由で更埴ICまでの料金をまとめてみます。
まず更埴ICより目的地まで走行距離(55km)としてガソリン代も試算してみます。
ガソリン単価165円と仮定(2024/9時点)燃費15km/L として算出してみると605円になります。

また、首都圏から更埴ICまでの時間と距離、料金をまとめてみます。
練馬IC  2時間41分 237kn 4,580円(ETC休日割引有)

ガソリン代を上記計算式で更に試算してみると
練馬IC  237km 4,580円(高速代)+ 2,607円(ガソリン代)= 7,187円
新宿出入口からとほとんど同額になりました。
首都圏からの自家用車でのアクセスではどちらも大差ないことがわかりました。

自家用車で高速道路を利用する場合は、どちらの道路を選択しても時間的にも料金的にも大きな違いはなさそうです。調べてみて初めて分かりました。

主要都市からのアクセスに関しては、単独で移動する場合には高速バスと電車の乗り継ぎや直行バスがコスパ良く移動できそうです。単独の移動で自家用車を利用すると、高速代とガソリン代で以外とコストがかかりそうです。

ゴンドラ乗車&ロープウェイ&栂池自然園入場料

大人往復(中学生以上) 3,700円
子供往復(小学生) 2,100円

施設設備紹介

ロッカー/更衣室

コインロッカーはゴンドラ乗り場と栂池パーク内に用意されていますが、栂池自然園に向かう場合はゴンドラ乗り場で預けることになると思います。
ゴンドラ乗り場下に更衣室兼ロッカースペースがありますが、ロッカー数も少なく部屋も狭いです。
空いていれば良いですが、埋まってしまうかもしれないので、荷物は少なめに持ち運べる範囲にした方が良いかもしれません。

駐車場

ゴンドラ乗り場に一番近い場所に中央駐車場があります。目の前ですので非常に便利ですが、有料で500円/日かかります。少し離れますが、無料の第二駐車場もあり、駐車スペースに困ることはなさそうです。

まとめ

今回は夏の避暑地としてや秋の紅葉の名所として、栂池自然園へのアクセスについてまとめてみました。
シーズン中は多数の観光客が栂池自然園を目指してゴンドラに並びます。
早めに現地に到着できる様に、時間的に余裕をもったアクセスが望ましいです。
グリーンシーズ中は、冬の雪道の様な心配はないので、自家用車でも不安なくゴンドラ乗り場の駐車場まで向かう事ができます。
二人以上であれば、自家用車が一番コスパが良いと思いますが、電車やバスでのんびり景色を眺めながら向かうのもお勧めです。
公共交通機関で訪れる場合は、沢山の荷物があると荷物置き場に困るかもしれません。
また、標高が高い栂池自然園では特に夏は天気が変わりやすいです。荷物や天候を考慮すると、宿泊して天候の良い日を選んで訪れることができれば最高に満喫できると思います。

因みに私が訪れた時はこのように少しガスってしまいました。