【どう行く?】白馬八方尾根スキー場

長野県にある白馬八方尾根スキー場は、日本を代表するスキーリゾートの一つで、その魅力は多岐にわたります。今回はその八方尾根スキー場へのアクセス方法について検証してみます。

広大なスキーエリアと多彩なコース

白馬八方尾根スキー場は、標高1,831メートルの山頂から広がり、日本を代表する規模を誇ります。
初心者から上級者まで楽しめる多彩なコースがあり、特に、スキーの腕前を試せる急斜面や、家族連れでも安心して滑れる緩やかなコースなど、バラエティに富んだコース設計が魅力です​

素晴らしい景観

白馬八方尾根スキー場からは、北アルプスの美しい山々を一望できます。晴れた日には雄大な山々が織り成す絶景が広がり、その美しさはスキーを楽しむだけでなく、非日常を感じさせてくれます。
山頂からのパノラマビューはまさに圧巻で、多くのスキー客だけでなく登山客等がその絶景を目当てに訪れています。

スキー場紹介

所在地

〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村北城

コース数

コース数:13コース

高低差/滑走距離

標高:(最上部)1,831m(最下部)760m(標高差)1,071m
最長滑走距離:8,000m

スキー場の特徴

白馬エリアの中でも特に標高差が大きく、最高地点の標高の高さはエリア一番です。天気が良い日には最高の絶景と眺望を楽しむことができます。
スキー場上部は特に斜度が中上級者向けのゲレンデが多く、レベルアップを目指す方には最適のコースが揃っています。

アクセス方法

公共交通機関

JR松本駅またはJR長野駅
ここでは公共交通機関の案内として松本駅または長野駅を起点として考えてみます。
首都圏からでしたら”特急あずさ”で松本駅、または新幹線で長野駅経由が良いです。また、大阪・名古屋方面からでしたら”特急しなの”になります。
”特急あずさ”や”特急しなの”であればJR松本駅は中継点になりそうですので、この駅を起点としたアクセスと、新幹線で北陸や首都圏からのアクセスを想定したJR長野駅を起点としたルートを検証してみます。

JR松本駅を起点とした場合はJR松本駅→JR白馬駅→白馬八方尾根スキー場を、JR長野駅を起点とした場合はJR長野駅→白馬八方尾根スキー場を想定しています。
JR白馬駅からは、白馬地域のスキー場を巡回する無料シャトルバスが運行されておりバスでアクセス可能です。

電車

まずは実際の電車の時刻表をもとに”松本駅→白馬駅”を調べてみます。
大糸線はとても運行本数が少ないので、松本駅→信濃大町駅間と信濃大町駅→白馬駅間の2区間に分けて乗継を考えた方が良さそうです。
松本駅から乗車した場合、信濃大町駅でその先に進む次の電車を必ず待つことを想定しています。その為松本駅からの乗車時刻によっては、乗り継ぎまで待ち時間が長くなる場合があります。特急を使うか、各駅停車を使うかプランに合わせた時刻を選べます。

以下では白馬駅の到着時刻までをまとめています。
スキー場に到着したい予定時刻に合わせて、白馬駅の到着時刻から遡って出発駅と出発時間を確認します。
スキー場での滞在時間を想定してゲレンデに到着できるように、白馬駅に到着する時刻がわかるような時刻表としています。

<白馬駅到着時刻 土日祝>

松本 発信濃大町 着信濃大町 発白馬 着
6:096:50
5:567:027:218:01
6:287:39
7:158:13
7:488:52
9:2010:18
9:4810:2510:2610:56特急
10:4311:22
10:0911:10
10:4111:1611:1711:42特急
10:5011:2811:2911:57特急
11:2012:1912:2113:00
11:4313:0013:1013:42快速
12:2013:28
13:1914:18
14:0915:0515:0915:50
15:2416:2116:3617:15
16:0817:03
17:0118:0018:0318:40
17:5718:5319:2620:05
18:3619:36
19:1520:0820:2020:57
20:1821:15
21:1022:0522:0822:44
22:1623:12
23:0723:59
JR大糸線 時刻表より

<白馬駅出発時刻 土日祝>

スキー場から白馬駅までは無料のシャトルバスで送迎してもらう事ができます。
白馬駅から出発した場合の松本駅までの電車時刻は以下の通りです。

白馬 発信濃大町 着信濃大町 発松本 着
5:306:24
6:046:56
6:307:30
6:106:466:487:47
7:128:17
6:577:377:468:45
7:438:228:269:19
9:3110:37
10:2611:30
10:2311:0011:3012:34
12:0513:03
12:2212:5913:0114:00
13:1013:4213:4914:43特急
14:0415:18
14:5115:50
14:4915:2115:2215:59特急
15:1615:4215:4316:24特急
15:5316:50
15:3516:1516:2217:13快速
15:5116:2716:3417:31
16:3717:1317:1618:10
18:0819:03
18:2519:0219:1120:07
19:2820:0320:0921:01
20:5821:3421:5322:44
21:4722:21
JR大糸線 時刻表よりv

電車を利用する場合は、白馬駅から白馬八方尾根スキー場へのアクセスとなりますが、駅からスキー場までは運行されているシャトルバスを利用することができます。
シャトルバスの運行については、毎年のシーズン初めに時刻表が案内されています。
詳細は運行会社のHPを確認して事前に乗車時刻の予定を決めておくと電車の時刻も決めやすいです。

バス

次に公共交通機関として長野駅から特急バスを利用する場合と新宿から高速バスでスキー場直行バスを利用した場合を想定してみます。
北陸新幹線を利用して長野駅でバスに乗り換える場合は、そこから特急バスで白馬八方尾根スキー場へ向かう事ができます。
長野駅からの特急バスを利用した場合の時刻と、新宿のバスタ新宿からスキー場までの直行高速バスの時刻の両方を調べてみます。

<長野駅から特急バスで八方バスターミナルへ>

以下は長野駅から白馬八方尾根スキー場までの特急バスの運行時刻状況です。時間帯によっては予約制になている時間があります。

白馬八方バスターミナル方面2024年12月14日(土)~2025年3月31日(月)(参照:アルピコ交通 時刻表)
長野駅東口白馬八方バスターミナル備考
7:559:10予約制
8:059:30予約制
8:159:25
9:0010:10
9:3010:40
10:2011:30
11:2012:30
12:3013:40
13:0014:10
13:3014:40
14:0015:10
14:3015:40
15:1016:20
17:0018:10
17:1018:25
18:2019:35
20:3021:40

<八方バスターミナルから長野駅へ

以下は特急バスで八方バスターミナルから長野駅に向かう場合の運行状況です。こちらも時間帯によって予約制になっています。夕方に予約制の時間帯が多めになっています。

長野駅方面2024年12月14日(土)~2025年3月31日(月)(参照:アルピコ交通 時刻表)
白馬八方バスターミナル長野駅東口備考
6:307:50予約制
8:109:20
9:1010:20
10:1011:20
10:4011:50
11:1012:20
11:4012:50
13:4014:50
14:4015:50
15:3016:40
15:3016:55予約制
16:2017:30
16:5018:15予約制
17:1018:25予約制
17:5519:10予約制

<バスタ新宿から八方バスターミナルへ>

運行本数は多くないですが、新宿から直行便として白馬方面の各スキー場へバスが運行されています。
直行バスを利用する場合の往路/復路の運行状況は以下の様です。

白馬八方バスターミナル方面2024年12月7日(土)~2025年3月31日(月)(参照:アルピコ交通 時刻表)
バスタ新宿白馬八方バスターミナル備考
発/乗着/降
7351248毎日
9351457毎日
10251538毎日
15052018毎日
17052227毎日
2305632夜行便割増有

<八方バスターミナルからバスタ新宿へ>

バスタ新宿方面2024年12月7日(土)~2025年3月31日(月)(参照:アルピコ交通 時刻表)
白馬八方バスターミナルバスタ新宿備考
発/乗着/降
7001213毎日
9001422毎日
10401602毎日
15002013毎日
16302152毎日
18002313毎日

バスタ新宿からの直行便は途中乗換もなく東京方面からのアクセスには大変便利です。直行バスとはいえ時間がかかりますので、当日は到着が遅くなります。
朝のスキー場到着を目指す場合には、深夜出発の翌朝到着便がコスパも良くスキー場での滞在時間をしっかりとれます。体力的に問題ない方はお勧めです。
八方尾根スキー場周辺での宿泊を予定している場合や、コスパ最優先で時間を効率よく使って訪れたい方には直行バスはとてもお勧めの手段になります。

自家用車

高速道路で長野県にアクセスする場合
グーグルマップを参考として松本ICと更埴ICを経由する前提で両ICを出発点にした場合、自家用車でのアクセス経路を調べてみます。
遠方の大阪・名古屋方面や、東京・新潟方面の方も想定して、今回は中央自動車道から長野自動車道を経由した場合と、関越自動車道から上信越自動車道を経由した場合を想定してみます。

中央自動車道から長野自動車道経由

東京方面/大阪・名古屋方面の中央自動車道で長野県にアクセスする場合を想定します。
中央自動車道から岡谷JCにて長野自動車道に路線を変更し、4つ目のICが松本ICです。
このICで降りる事は想定していませんが、ここを起点と考えて安曇野ICで高速を降り、ここから一般道で白馬八方尾根スキー場へ向かいます。
道中は市街地から逸れた見通しも良く、ドライブにも快適な道路を選んで行くことができます。到着までの所要時間と距離は以下の通りです。

時間 : 1時間18分
距離 : 57.6km

関越自動車道から上信越自動車道経由

次は、東京方面/北陸・新潟方面から関越自動車道や上信越自動車道を経由してアクセスする場合を想定してみます。
関越自動車道から上信越自動車道に進み長野県に入ります。長野ICでも良いですが、今回はその南に位置する更埴IC(この付近に更埴JCがあるのでここにしました)を起点として検証してみることにします。
上信越自動車道更埴JCからすぐの更埴ICで高速を降り、山間部を超えて白馬方面に向かいます。山間部とは言っても、道路は長野オリンピックでしっかり整備され、バスも通るルートですので山道とは異なり、こちらも問題なく通行できるルートです。
到着までの所要時間と距離は以下の通りです。

時間 : 1時間12分
距離 : 52.3km

松本ICからも更埴ICからもどちらのルートも大きな違いはないことがわかります。
この想定で、仮に松本駅からのアクセス時間と比較した場合、電車で特急あずさを利用し、シャトルバスで向かう場合と自家用車で向かう場合では、自家用車の方が時間的に優位と言えそうです。

長野駅からバスを利用する場合と更埴ICから自家用車を利用する場合と、道中同じ道路を通過する為か、所要時間にはさほど差はありませんでした。
こちらは長野市周辺に近づくまでの時間が短い方が時間的に早そうですので、都内からでしたら新幹線利用が一番早そうです。

アクセス費用

公共交通機関

電車でJR松本駅→白馬駅

まずはJR松本駅より電車でアクセスの場合を想定し、スキー場までの運賃等費用について検証してみます。

松本駅 → 白馬駅 
各駅停車利用
大人 片道  1170円

因みに新宿/名古屋駅から松本駅までの所要時間と運賃をまとめてみます。
特急で松本駅まで
新宿駅から特急あずさ  2時間35分 6,620円
名古屋駅から特急しなの 2時間03分 5,610円

バスで首都圏/名古屋→JR松本駅

今度は高速バスを利用して松本駅まで向かう(松本駅からは電車に乗り換え)場合の運賃について調べてみます。
バスタ新宿から    3時間18分 4,000円~4,500円(土日祝)
名鉄バスセンターから 3時間33分 4,400円~4,800円(土日祝)


松本バスターミナルから電車への乗り換えで松本駅まで歩行距離が200mくらい、少し時間がかかります。

新幹線でJR長野駅→八方バスターミナル 特急バス

次に長野駅からの直行バスを利用する場合の運賃です。
特急バス
長野駅~白馬八方尾根スキー場   2,500円


一方、新幹線で長野駅までの運賃を調べてみます。
北陸新幹線で長野駅まで
東京駅から新幹線 1時間30分 7,810円

バスタ新宿→八方バスターミナル 直行高速バス

今度はバスタ新宿から高速道路を経由した直行バスを利用してアクセスする場合の運賃です。
直行高速バス(直行便)
バスタ新宿~八方バスターミナル  5,800円~7,000円

(決済方法・曜日により変動)

どの方面からアクセスするかで様々なルートがあります。
遠方からアクセスされる方でコスパが良さそうなのは、高速バスで松本駅に向かい、そこから電車に乗り換える方法や、直行高速バスを利用するのがコスパ良く移動できる感じです。
所要時間の短縮を優先する方は新幹線を利用して、長野駅→特急バスか直行高速バスが早いと思います。
バス→電車や電車→バスは乗換で歩行移動があります。歩行移動が苦手な方は電車一本や直行バスの利用が良さそうです。

自家用車

中央自動車道から長野自動車道経由

自家用車での移動費用ですが、まずは松本ICを起点として調べてみます。
松本IC  → 安曇野IC
普通車一般  360円/250円(休日割引)

松本ICより目的地まで走行距離(59km)としてガソリン代も試算してみます。
ガソリン単価165円と仮定(2024/7時点)燃費15km/L として算出してみると649円になります。よって高速代にガソリン代を足すと1,009円となりました。

因みに公共交通機関と同様に、以下に新宿/名古屋から松本ICまでの所要時間と高速料金をまとめてみます。
新宿出入口 2時間40分 222km 4,610円(ETC休日割引有)
名古屋IC  2時間20分 203km 3.580円(ETC休日割引有)


ガソリン代を上記計算式で試算してみると
新宿出入口 222km 4,610円(高速代)+ 2,442円(ガソリン代)= 7,052円
名古屋IC 203km 3.580円(高速代)+ 2,233円(ガソリン代)= 5,813円

となりました。

関越自動車道から上信越自動車道経由

今度は練馬ICから関越自動車道経由で更埴ICまでの料金をまとめてみます。
まず更埴ICより目的地まで走行距離(48km)としてガソリン代も試算してみます。
ガソリン単価165円と仮定(2024/7時点)燃費15km/L として算出してみると528円になります。

また、首都圏から更埴ICまでの時間と距離、料金をまとめてみます。
練馬IC  2時間41分 237kn 4,580円(ETC休日割引有)

ガソリン代を上記計算式で更に試算してみると
練馬IC  237km 4,580円(高速代)+ 2,607円(ガソリン代)= 7,187円
新宿出入口からとほとんど同額になりました。
首都圏からの自家用車でのアクセスではどちらも大差ないことがわかりました。

自家用車で首都圏から高速道路を利用する場合は、どちらの道路を選択しても時間的にも料金的にも大きな違いはなさそうです。調べてみて分かりました。

施設設備紹介

ロッカー

八方尾根スキー場では八方インフォメーションセンター(八方バスターミナル)と八方和田野ビジターセンターにロッカーがあります。
八方インフォメーションセンターでは約80程度の大小のロッカーがあります。八方和田野ビジターセンターの詳細については不明です。
どちらもバス停にはなっているので、公共交通機関でアクセス可能ですが、八方インフォメーションセンターの方が直行便のバスが乗り入れることもあり、荷物を預ける上で利用しやすいと思います。ただし、このインフォメーションセンターから、最も近い名木山ゲレンデまででもしばらく歩くことになります。
ゲレンデに直結したセンターハウスがないだけに荷物を預ける際は少し注意が必要かもしれません。

更衣室

更衣室も八方インフォメーションセンター(八方バスターミナル)に用意されています。
直行バス/シャトルバスで下車してすぐに無料で利用できますので利便性は高そうです。

レンタル

八方尾根スキー場はゲレンデのすそ野が広い為、八方インフォメーションセンター以外にもレンタルショップがゲレンデ周辺に点在しています。
利用するバス停や駐車場等、起点とするゲレンデに隣接するレンタルショップをHPで事前に調べておく方が良いと思います。

まとめ

今回は白馬八方尾根スキー場へのアクセスについて調べて見ました。
アクセスの方法は主に松本駅方面からと長野駅方面からの二方向です。
公共交通機関と自家用車、いずれもコスト面、安全面、人数によってメリットデメリットがあります。
また、スキー場のすそ野の広さ故センターハウス的な施設がなく、起点とするゲレンデや宿泊先毎に、バス停、ロッカー・更衣室等事前に確認しておく必要がありそうです。
その為日帰りで楽しむよりは、公共交通機関を利用して宿泊滞在を前提とした計画で楽しむ方が快適にスキーやスノーボードを楽しめると思います。
日帰りで訪れる場合は、荷物やバス停の心配することのない、自家用車で行く方が良いかもしれません。ただし、その場合でもハイシーズンには駐車場の混雑は避けられず、遠方から歩いてゲレンデでまで行くことも想定しておきたいところです。